FC2ブログ

プルメリア日和

東京・目黒にある日本タイマッサージ協会、日本ルースィーダットン協会、癒しタイの情報の他、旅行記、現地からのタイ情報、スクール卒業生の感想や活動などをご紹介しています。

タイ旅行記 2003.11. その5

11月18日(火)
朝5時40分に起き、6時過ぎにホテルを出る予定だったが坂口さんが起きてこない。ドアーをノックすると中から返事があり「起きられなかった」と言っていた。疲れが出たのだろう。一足先にロイヤルホテルに行き、朝食後ワットポーの学校に7時半前に着く。学校はちゃんと開いていて、3階に上がっていくと40人ほどの先生方が既に集まっていた。こんなに多くの先生方が、真剣に勉強をされていている光景を見るのは初めてだった。年輩の先生方が若い先生方の体を実際に押し、その後交代し、押すポイントの正確な位置や細かい技術を教えているのである。こうやって次の世代に知識と経験は受け継がれて行くのだ。そう思うと、私も何かのお役に立ちたいと思った。そして、タイの伝統医学では全く抜けてしまっている、整体学の理論に基づいた施術を紹介してみようと思った。校長先生にその旨を伺うと快く承諾してくれた。まずは体の歪みの見方を紹介した。最初は右腰が痛いと訴える女の先生を見たが、頸椎の7番と腰椎の3、4、5番に歪みがあった。その次に若い男の先生を見たが、胸椎が少しとやはり腰椎が歪んでいた。うつ伏せになってもらい脚長差を見ると、右足が1センチほど左足に比べて短くなっていた。そこで良い方の左腰をまず肘でゆっくりと押し、その後大臀筋部分をほぐし、仙骨と仙腸関節を調節する。そして、反対側も同様に行い、最後に脚長差をもう一度確認すると両足の長さがそろっていた。それを見た先生方はみんなで拍手をしてくれた。そのあと何人かの先生方はわざわざ私の所まで来てくれてワイ(合掌)をしてくれた。私もワイをして、何かのお役に立てたかなと思った。このことは私にとってとても良い経験となった。その後、タイマッサージを治療に応用している、民間のアーユルヴェーダクリニックを訪ねた。

アーユルヴェーダクリニックでの体験
そこは、BSTのアリー駅の近くだった。一見普通の敷地内に広い駐車場があり、その奥の建物がクリニックであった。まず受付で名前と住所、年齢などを書き込み、待合室で待っていると部屋から名前を呼ばれ、そこで詳しい症状を聞かれた。今どこがつらいのか、その症状はいつ頃から続いているのか、両親は同じような症状を持っているか、薬は飲んでいるか、アレルギーはあるか、過去に病気はあるか、腰はどうか、内臓に問題はないか、などの質問を聞かれその後に、体の歪みと主訴以外の所の状態もチェックされる。肩の凝り具合や背骨の歪み具合も触診された。そして、それらの事を施術の担当の先生が細かくカルテに書き込んでいく。ここは、質問をして体のチェックをする先生と施術を担当する先生が別になっていて、質問をする先生の指示に従って施術のプランが組み立てられる。その後、血圧測定、脈診をされて、一旦待合室で待たされる。しばらくすると施術担当の先生がこちらに来なさいと手招きをして、施術室に連れて行かれる。そこは30畳ほどの広い部屋で、マッサージ用のベットが10数台、座位での施術用の広めのベットが2台ほどあった。既に何人かの患者さんが治療を受けていた。今回も自分の症状を正直に説明し、施術を受ける前にもう一度確認をしておいた。肩から首にかけて凝り感があり、軽い頭痛のような症状と、今年の2月に患った右の顔面神経麻痺の症状を訴えた。今回もまた座位で右肩の指圧からはじまった。両母指で肩の高いラインをゆっくりと圧していく。一回の圧す時間は20秒から長いときは30秒かかった。場所を少しずつ変えて、右側を重点的に指圧された。その後左側も少し圧してくれて、それから首の施術に入った。首の後は右手を挙げながら鎖骨上の神経の出ているところを圧された。右肩だけで20分ほど施術されたろうか。顔への指圧はほんの数カ所で終わった。その後、普通のベットの所に移り、横向きでの脊柱起立筋への指圧がはじまった。しかし、それもすぐに終わって、別室に移り、ハーブ玉の治療がはじまった。私はその時Tシャツを着ていたのだが、肩へのハーブ玉を押しつけるときは、Tシャツの上から圧された。Tシャツを脱げばよかったのかもしれないが、薬草の成分を皮膚から吸収させたいのなら、どう考えても直接皮膚の上から当てた方が効果があると思う。そこの意味がわからなかったが、それ以外は、患部をしっかりと施術してくれた。タイに来てこんなしっかりとした問診と施術を受けたのははじめてであった。ここタイで「アーユルヴェーダ」という言葉は、インド医学のアーユルヴェーダを意味するのではなく、「ジュ・ゴッ」というツボを使った指圧療法を意味することがある。ごま油を使ったオイルマッサージを頭に描いていた人にとっては、びっくりするかもしれない。今回は一般的なタイマッサージはほとんど治療に組み込まれてなく、ほとんどがツボを使った指圧療法であった。いわゆるセラピーである。その指圧療法も日本のようにすぐに離すのではなく、かなりゆっくりとした時間をかけて圧していくのが特徴をいえるだろう。帰りの車の中では軽くなった肩を感じていた。ここは本当に悪い所を治すクリニックなのだ。

その後、車をチャーターし、アユタヤへ行く。今回頼んだ運転手は、ロイヤルホテルに常駐する顔なじみの人である。日本に来た経験もあり、サウジアラビアで働いていた経験もある。英語が堪能で年はとっているがしっかりとしている。ただ車がとにかく古い。たぶん1960年代の車だと思う。ひょとするともっと古いかも知れない。オーストラリア製だと言っていた。何しろ運転席と助手席のシートには肘掛けが付いているのである。その車でのドライブは少し不安だったが、彼に聞くと全く問題ないという。頼まれればその車でチェンマイでもプーケットでも行くという。チェンマイは朝4時に出ると午後1時に着くという。あまり考えたくないドライブである。アユタヤは数年前に行ったことがあるが、その時は道路が至る所で工事されていて3時間近くかかったが、今回は道路も整備されていて、快適なドライブであった。世界遺産に指定されたアユタヤでは、ワット・プラ・マハタート、ワット・プラ・スィー・サンペット、ワット・ヤイ・チャイ・モンコンなどのお寺と山田長政が活躍した日本人村を訪ねた。アユタヤから一旦ホテルに戻り、伊勢丹向いのショッピングセンターで買い物をする。その後、日本人の藤垣さんが講師をつとめる、プッサバー・タイ式マッサージ専門学校を訪れた。ここは、足のセンへのマッサージを重点的に行う特徴があるところで、極端なストレッチは少ないところだ。そして、シーロム通りにあるシーロムビレッジで坂口さんと待ち合わせ、夕食をとる。坂口さんは、今日ワット・ポーでフットマッサージの全課程を終え、いただいた修了書をうれしそうに見せてくれた。次の日も早いので、ホテルに帰り、荷造りをして、就寝。
スポンサーサイト



PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する